ほしのひかりじどうこうえん

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※こじんのかんそうです

20180623 MATAHARI Special 1部 レポ

内容と時間

①1部:「マタ・ハリ」上映&トーク
 内容…ソウル再演の映像(日本語字幕)
    その後2人登場し司会さんを交えてのトーク 
 時間…上演2時間半、トーク30分の合計3時間

②2部:コンサート
 内容…キーボード、バイオリン、ドラム生演奏、全15曲?
    合間に司会さんを交えてトークも 
 時間…1時間半


①-1
ミュージカルマタ・ハリを初めて観た感想(!ストーリーのやんわりとしたネタバレがある)

歴史ものということでマタハリwikipediaだけは読んでいったが彼女の人生を知らずに見ても良かったかなあと少し後悔。最後にはどうなるかをわかっているので、どうしても「それまでに間に合うのか」「いつそうなるのか」という考えで見てしまった。

登場人物が少ないのでストーリーはとてもわかりやすい。時代の情勢やそれぞれの立場が複雑なので「どういう感情でその行動をとるのか」は理解しづらいが、理解しなくても困らないと思っている。特にラドゥが何を考えているかは一度ではとてもわからなかった。マタハリの最後については年表で見てたよりもハッピーエンドを感じた。

とにかくマタハリが魅力的。最初は豪快でひょうひょうとした女性と感じたが、後半は感情のある生々しい人間が出てくる変化にとてもひきこまれた。彼女自身「マタハリを演じる」と発言していたので、後半はその演技が剥げたマルガリータなのだろう。自分がレオペンじゃないおかげかアルマンだけに感情移入しなくて済んだのは幸いだったと思う。
アンナとマタハリのシーンは全部好き。

レオさんに関しては、個人的には「レオさんだなあ」と思った。立ち方とか袖の長さとか。墜落したくらいからややアルマンを感じた。
外見が若いので、見る前になんとなく「マタハリに片想いする若い兵士のひとりで物語には直接関係ない」くらいに思っていたのが自分のだめなところだった。終わってから彼が主要な人物だったことにやっと気が付いた。
アルマンのラストシーンの呼吸が好き。舞台でも息する演技ってあるんだなと思った。そこだけ映画のよう。上映会は生の舞台と違って良いところへカメラが寄ってくれるので映画っぽくなる。
怪我をしているシーンでは「肋骨が折れているのにすごい動く」「このひとは肋骨が折れている」という注釈が常に頭に浮かんでしまいちょっと笑いそうになってしまった。だから個人的には肋骨が折れてるの説明無い方が助かったかも…。

そういうこと言いだすとなんで着替えてきたんだよとかどうやってここまで来たんだよとか気になることは多い。そういうの物語にはあまり関係ないけど。あと飛行機好きなので複葉機にテンションが上がった。帰還する飛行機もかっこいい。物語にはあまり関係ないけど。

アルマンのテーマはメロディが美しくて一番好き。それからドイツ軍のシーン(曲)がとても好き。わかりやすくドイツだった。大人数で歌う曲はどれも美しくて気に入った。飛行場のシーンとか。

ラドゥは歌声が圧倒的だった。ミュージカルとオペラの違いもよくわからないけどオペラっぽいと感じた。彼への感想が短くなってしまうのはとても理解が難しい役だから。
(ジュンヒョンさんがトークでレオがラドゥを演じるなら20年後と言ったのはそれもあるのだろうか)

そんなこんなで、あんまり深く考えなくてもとてもおもしろい作品だった。初演はストーリーや曲も違うらしいので初演も見てみたかった。上映会は幕間の休憩がないので尻が痛かった。


①-2
トークのやんわりとした覚書と感想

レオさんは白のだぼだぼのニットのような服、ジュンヒョンさんは黒のシャツ。
司会のお姉さんは赤系のドレスでマタハリのイベントにぴったりだなと思った。
この衣装については、司会のかたから「白と黒ですね、合わせてきたんですか?」のようなことを聞いていてレオさんが「善と悪だ」とか言っていた。でも「ラドゥが悪というわけじゃないですよ」と否定はしていた。

ミュージカルのエンドロールでは「アルマン・ジロ:チョンテグン」と本名で表記されていたので俳優としてはチョンテグンなのだと理解していたが、今回のイベントはタイトルも「レオ」表記で挨拶も「レオです」だったし、司会さんも「レオさん」と言うので混乱した。ジュンヒョンさんも普段は「テグニ」と本名で呼んでいると話していた。

トークは司会さんが質問して2人がそれぞれ答える流れ。大体ジュンヒョンさんが先に答えて、その後レオさんが答える。ジュンヒョンさんは客席に向かってお話をする感じだが、レオさんは司会のかたに向かってあのねそれでねと一生懸命話しかけてるようなときが多く見られた。


★最初に2人でイベントすることの感想を聞いてたと思うけど答えは忘れた…
答えるときに「韓国語で良いですか?」というジュンヒョンさん。(でも実は日本語ペラペラらしい)
たくさんしゃべったあと全部を訳した通訳を聞き終えて「完璧な通訳です」と日本語で言っていた。
これに対抗してかレオさんは自分の番のとき「ぼくはにほんごで」と前置きしたにも関わらず第一声から韓国語で笑いが起きた。結局舞台袖の通訳さんに「かんこくごです」とお知らせしていた。

★それぞれが演じた人物について
ジュンヒョンさん:ラドゥはアルマンへの嫉妬心だけで動いていると見えないように、元々は国家への献身の心があったりだとか、そういうのがわかるように演じていたとのこと。
隣でレオさんが日本語の通訳をウンウンとうなずきながら聞いていたのでそんなに日本語わかるんだ!と驚いたが、やはり「国家への献身」のような難しい言葉が多いあたりはウンウンが止まっていたように見えた。

★作中の共感できるシーン、印象的なシーン
ジュンヒョンさん:最後のトランペットの音が終わったあとにという曲をあげる。韓国語で話してる間に「裁判終わったあとで」とさらっと日本語混ぜてきてびっくり。隣で聞いてたレオさん「にほんごですね」ジュンヒョンさん「そうですね」の会話がゆるくてかわいらしい。
印象的なシーンはマタハリとアルマンの屋上のシーンだそう。1人は幸せで、もう1人も同じく幸せになりたいけどそうはできないという反対のところが悲しくもあり美しくもあると。
レオさんはラドゥのシーンをあげていた。
司会さんにアルマンのシーンではないんですね、ときかれると、お客さんがアルマンをかわいそうに思うようにかわいそうに見えるようにと演じるのではなく、ただ真心をこめて演技をしているうちに、だんだん(アルマンだけでなく)周りの人物の悲しさみたいな部分に目がいくようになったというような話をしていた。

★レオさんが先輩からもらったアドバイスでよく覚えていること
歌手としてずっとステージに立ってきた経験があるので、最初は歩いているだけ、立っているだけでも「レオ」になっていたこと。ジュンヒョンさんはあとで誰でも最初からできるわけではないことだからと言っていた。

★互いの第一印象
ここだけレオさんからしゃべる。
レオさん:「正直、こわかった」とぼそっと言ってたような。ジュンヒョンさんは見ての通りのイケメンで、でも歌うと声が低くかっこいい、最初はおはようございますと挨拶するしかできなかったとのこと。でも話してみたらとても優しい心の温かい人だみたいなことを言っていたと思う。
ジュンヒョンさん:VIXXのレオでアイドルとして人気があることを聞いていたので、人気があるというのはがんばっているものがあってそれに対してファンがついているのだから、最初から心配はなかったと。
司会のかたが「レオさんも普段は近寄りがたい雰囲気がありますよね」と言っていてそういえばそうだったなと思った。
レオさん:周りが先輩たちばかりで教えていただくことが多いので、よろしくお願いしますと畏まった姿勢でいたのでこうして気に入ってもらえたのではないかというような話をしていた。
たしかに先輩方にとってもかわいがられている様子が写真などから伝わるし、このあと夜の部で明らかになるがジュンヒョンさんも「レオ」がクールで近寄りがたいキャラ(だった)ことを知らない。
ジュンヒョンさん:ステージ上ではありがとうございますとお辞儀をしあうような改まった姿を見せるけど、全部は出せないじゃないですか?普段は「ひょおん~」て感じのときもあるとか言っていた。かわいらしい感じのものまねだったので実際どんな感じがきいてみたいものだ。
そして昨日は2人とスタッフさんとでビールを飲んで色々話をしたらしい。仕事の話はしない、本当に色々なことを話すとレオさん。ジュンヒョンさんはビール1杯じゃなかったら今頃この場にいませんよと笑っていた

★初演と再演の違いについて
初演を再演ではストーリーが違うらしい。
ジュンヒョンさん:登場人物の感情が変わるわけではないので、演じる上では変わりはない。ただ演出や見せ方などが変わったということ、という話。
この答えは個人的にとても印象深い。ストーリーが変わって登場人物の運命が変わることが私はとても大きな違いだと思っていたけれど、その人物の感情は変わらないと言われて初めて気が付いた。
レオさん:勉強(台本読み)が忙しかったので演出などの点は先輩方にお任せしてたと。
演出さんにここはこうしたらどうかと言われたときに、ジュンヒョンさんやマタハリの俳優さんを見れば、さっと来てくれてそうすると良いよと言ってくれるので従っていたのだとか。

★ミュージカルの魅力とは
ジュンヒョンさん:ミュージカル歴20年と紹介されて20年…とダメージを受けていた。
良い歌を歌えること、演技をする時間が短いのでその分歌に気持ちを込める、悩んで眠れないこともある、しかしそういう難しさが自分の心を掴んで離さないのだろうというような話。
レオさん:自分が死んだり親が死ぬ役をどういうわけかもらうのだけど、そういう自分にない感情や経験が持てる、自分と違う人生を生きられることが魅力だと語っていた。

★レオにはこんな役が合うんじゃないか
考えてるジュンヒョンさんにレオが「ラドゥとか、マタハリとか」って言っててかわいらしかった。マタハリって。
ラドゥに関してはジュンヒョンさんが「それは20年後に」と言っていた。なるほどなあ
ジュンヒョンさん:こういう風な役というよりかは、キャラクターのしっかりしているものがいいのではないか。例えばエリザベートのトート、デスノートのエル、とあげていた。ファンの反応もワア!てなっててそれやってほしいという感じだった。
レオさん:ジュンヒョンさんが過去にやった三銃士やジキルハイドをまず観て、勉強してからいつかはやってみたい作品というような話。

★最近のお仕事と今後のお知らせ
ジュンヒョンさん:今は地方公演中で、新しい作品の情報も出たばかりでひっきりなしですよねと紹介されていた。
出る作品を選ぶポイントについて、(これは夜の部で話してたかもしれないけどここに書く)ジュンヒョンさんはああたくさん選べたら良いですよねーという反応だったけど、曲が良いことと、ストーリーが観客をひきこむものであるかや自分が気持ちを理解できるか?みたいなことを大事にしているとのこと。例えば今やっている作品ももともと映画で観たことがあって、その人物がすべてを失ったときに本当の友人が見えてくるみたいなシーンが胸にきたからというような話(かなりあやふや)
あとは新しい挑戦としてドラマも出てましたね、なぜドラマに出ようと思ったんですかと聞かれて、知り合いに紹介されてオーディションを受けたと言っていた。
レオさんはそのドラマを見たらしくて「長い髪、長い髪」と一生懸命話しかけていたけどジュンヒョンさんは「?」ってなっててあんまり伝わっていなかった。どうもその出演している画面を写真に撮って「お兄さん何してるのー」とメールしたらしい。しっかりモニタリングするかわいい後輩ですねと言われていた。
レオさん:8月に日本でコンサートがあります。そのあとの予定は秘密。と言っていたので秘密にするべき何かが決まっているのかなと思った。

トーク中ジュンヒョンさんは足を開いた男らしい座り方をしていてレオさんはずっと足組んで、組みかえて、ってしてたけど最後のほうだけべろんと足を揃えて伸びきっていたので珍しい形をしているなと思った。

★夜のコンサートへの意気込み
ジュンヒョンさん:マタハリのコンサートなのにマタハリがいないんです…と打ち明けるので笑ってしまった。マタハリいないけどみなさんを盛り上げらるようにすると。
レオさん:かっこいいステージを用意したのでとハードルを上げていた。

退場するときはレオさんのほうが舞台袖に近かったので、お兄さんに先を譲ろうとしたらジュンヒョンさんがレオさんを引っ張って2人仲良く肩組んで出て行った。