ほしのひかりじどうこうえん

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※こじんのかんそうです

VIXXを1から好きになる<23> VIXXを1から好きになった結果

6月の頭から8月の終わりまで、約3ヶ月かけてデビュー曲から順にびくすのアルバムを聴いてみた。

結果

①思ったより追体験?できることを知った
本来の私はUTOPIA前の歴史は教科書でしか知らなくて、当時のファンの気持ちは想像するしかなかったが、1枚ずつ時間をかけて追っていくと、ちゃんと「明日新しいアルバム聴くのが楽しみで眠れない」というワクワクとか、「この人たちのもっと違うジャンルの曲も聴いてみたい」という願望とか、「早くアルバム出て欲しい」という渇望などを感じることができた。
そもそもは疑似体験するつもりではじめたのではなく、ただ聴き直したいだけだったけど、後追いでもこれだけの経験ができるというのは思いがけない発見だった。途中からファンになって昔を知らないことを悔いてる人にも是非おすすめしたい。けどかなり強い意志で死んだつもりにならないととてもつらいと思う。
私も途中何度も「あ、ひゃんを聴きたい」「今日すごいGood Dayの気分」となることがあって、でもまだ私の時間では発売してないから聴くことはできなくて我慢するのが難しかった。


②曲を聴ける喜びを知った
聴きたいのに聴けない苦しみは多かったけれど、あるときふと「ああfantasy聴きたい」と思いついた日に、ちょうど時間が花風に達していて、今すぐにでもfantasyでカムバできるんだ!と気が付いた瞬間は衝撃だった。聴きたいときに聴けること、新しい曲が出ること。実際のfantasyが出た当時は発売が続いて忙しくて必死だったけど、新曲が出るほどありがたいことはない。
さらに、途中からファンになったが故に買っていなかった過去作が数枚あったが(※他のアルバムと収録曲が重複しているアルバムたち)そこに実は存在を知らなかった日本語バージョンやインストが入っていたり、曲順だけでも面白くて聴く価値ありだったりした。
さらにこれまでチェックしていなかった『中国語バージョン』も今回初めて聴いた。中国語バージョンに関してはリアルタイムで追っていた時期でもスルーしていたので今回カバーできてよかった。
見落としていたものがあったことは、感情としては「おしい」ではなく「うれしい」だった。まだ持っていないCDやまだ聴いていない曲があることの贅沢さに気がついた。
ちょうどこの生まれ変わっていた3ヶ月の間にレオさんのソロアルバムが出たけれどとても並行して聴く余裕はなくて、でも、「まだ聴いてない」状態を焦りではなく楽しみと考えられるようになった。ラビさんの曲を出す速度にも今まったくついていけてないけど、慌てなくて良いと思える。この先いつでも好きなタイミングで出会って良いんだと思うとすごく楽しみ。


③もう一周したくなった
Aメロ・Bメロ・サビ、と展開図にするのが楽しいことに途中で気が付いた。またスーパーヒーローから順を追って1曲ずつ分解してみたくてウズウズしている。何周でもやれば良いんだと気付いたことで、1回でメロディも歌声も楽器もブックレットも全て完璧に飲み込まなくても良いのだと気楽に楽しめて良かった。義務みたいに聴くのは変だし。
なので、次回からは「そのアルバムまでしか聴いちゃダメ」という制限はなしで、自由に聴きながらまたやりたい。他にも、ある楽器に特化した振り返りとか、歌割りに特化した振り返りとか、メンバー別に振り返るのも楽しそう。何度でもしたい。


④ただの偶然の一致に感動できた
darkest angelに取り掛かった時に、ちょうど発売から丸4年の日付だったので大変感慨深かった。4年前は知らなかったなと思うと不思議な気持ち。
そしてfantasyを聴きたいと思った日も、2年前にElysiumでfantasyを初めて聴いた日付だった。あのとき私は人生で初めて一人で海外にいた。蒸し暑かった。2年前の記憶は一瞬で思い出せるので鳥肌がたった。そういうのが楽しかった。
「生まれ変わったつもりでもう一度好きになる」という趣旨だったのに、結局どのタイミングで「好きになった」のかわからなかった。ただ、ふと、ああ私このグループの音楽好きだな、このグループが来日したら絶対ライブ行きたいもんなということを考えたのはErrorのときだった。そこから最初のコンサートに行こうと思ったらUTOPIAに行くことになる。つまり生まれ変わっても同じだった。


⑤生まれ変わり
6月に企画を始めた当時は1日1枚で1ヶ月もかからないだろうと甘く見積もっていたのが(やっぱりフルアルバムは1日では消化できなかったので)予想外に3ヶ月もかかってしまった。
結果的にロストファンタジアの初日を「EAU DE VIXXを一度も聴いていない状態」という得難い条件で迎えることとなった。最高の体験ができた。
「コンサートで初めて聴く」というのは非常に魅力があるけれど実現は難しい。アルバム発売日から時間をおいてコンサートがあるとなかなか我慢できない。(※ElysiumのときはCD発売日よりもコンサートが先だったので我慢する必要がなかった)
実際には、私は5月のソウルコンサートを「EAU DE VIXXをじゅうぶん聴き込んだ状態」で観たはずで、本来ならやり直しできるはずもないのだけど、死んだ気分になって3ヶ月も聴かなかったからもうほとんど初めてのような感動が味わえた。
そしてなにより、6月にSUPER HEROを聴き始めたときにはEAU DE VIXXがゴールと思っていたのに、その先の新曲を最後に聴くというスペシャルな結末を迎えた。そのタイトルが「Reincarnation(生まれ変わり)」だったことには後から気がついたがあまりに出来すぎたシナリオだと思う。


⑥トラウマの克服と趣味が変わった
目標だった「トラウマの克服」に無事成功した。
まず、順番に聴くというルールのおかげで前世の死因だった「Good bye your love」を自然に聴けて良かった。やっぱりいい曲だ。
そしてあのときGood bye~の代わりに歌われたことでトラウマになってしまいアルバムを再生してもスキップするほどになっていた「Circle」を、ロストファンタジアで聴いた時にそれがトラウマだったことを全く思い出さなかった、次の日の夕方になってからそのことに気がついて非常にびっくりした。これが一番自分が生まれ変わったことを実感した。
また、生まれ変わった影響か、前世では一番好きな曲はおとかじ!とずっと言い続けてきたけど3ヶ月の間に曲の好みが変わった。以前の自分よりも、しっとりしたバラード系の曲により魅力を感じるようになった。一番好きな曲が今選べなくて困っている。